Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ29)


前回からの続き

翌日の朝目が覚め、しばらくして子供たちとロシアの台所によくある小さな食卓で朝食をとる、いつものロシアの「ビリニー」を食べる。日本で言えばとても薄いホットケーキのような食べ物だ、いつもとはクリームの色が違う、「ブルーベリー味だ」妻も気を使って少し味を変えてくれているようだ。

今まで子供の事ばかり頭にあった、今までこの家族の中で一番一緒に居た時間が長かったのは、この女性、日本で買った一戸建ての家も、この女性の好みで買った。そして、この女性ともこれで最後だな、今まで喧嘩もしたけど、幸せな時も有ったな、子供が生まれる前は二人で色々な所に行ったな、彼女は全くロシアで乗らなかった自転車にも一緒に乗ってくれて二人で海まで行った事もあったな、そのまま成り行きでディズニーランドに入って、とても喜んでいたな、その日の内に、彼女の母親に私の家を「○○○の家がディズニーランドに近い、自転車で行ける」と電話をしていたな。

その後、直ぐに妊娠してしまい、あまり外へ出られなくなった、彼女は悪阻で食事が出来ず。栄養補給飲料と栄養補助ゼリーしか口にできず、辛そうだった。彼女は「日本には栄養補給食品が有って助かった。」後日言っていたな。

悪阻も終わると、また二人で川沿いを散歩が出来た、彼女は身重だけども、二人とも休みの日は家の中いるよりも外にいる方が好きだった。

子供が生まれた時にも、彼女にとっては初めての子供、そして一人で外国に居る、いろいろと、肉体的にも精神的にも辛かったであろう。一度こんな事が有った、彼女は哺乳瓶と間違えてテレビのリモコンを電子レンジに入れてしまい壊したことが有った。私はムッとしてしまったが、彼女はそれ程追い詰められていたのだ。

それでも子供は可愛い、子供はとても愛していた、もちろん私も子供は大好きなので二人で協力して育てる事が出来た。

次回へ続く。

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