Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ12)


前回からの続き

その次に出てきたのは上の娘、この子はとても日本人的な子で、小さい時から人見知りをする。

私と目が合うと、にっこりと笑顔を見せた。
私は思わず泣き顔を見せてしまった。
するとその顔を見てかなり引いてしまったようすだった。
父親の泣き顔は五歳の子供にはショックを与えてしまったのかな。

この子は当然の事だが、私の最初の子供で、私の思い入れもとても強い、自分の父親も充分わかっている。

最初にこの子に病院で会った時の事は今でもハッキリ覚えている、私が病院に着いた時には、既に生まれていて、小さなベッドに寝ていた。
ベッドの上には赤ん坊を暖めるためのライトが有り、時より目を開けたり閉じたりしていた。
あの時の感覚は、言葉では表現しにくいが、まず、妻に「よく頑張った」という気持ちと、初めて自分の子孫に出会えた感動だ、言葉にすると「これが私の…….。」こんな感じだろうか。

この子とは、一緒に遊んだりできる時間も下の子よりもたくさん有り、私のいつも撮っていたビデオの一番主役の出演者である。
初めて立ち上がった時などすべてを記録した、初めて発した言葉は手を振りながらの「バイバーイ」これは、外国人女性がベビーカーを押していると、すれ違う人はみんなベビーカーの中を覗き込む、そして「可愛い」と言う。
次に、みんな通り過ぎる時に「バイバーイ」と言って手を振る、だから始めに覚えたのだ。
初めて短い文章を喋ったのは、手首を蚊に刺されたとき、蚊に刺された跡を指さし「ここ痛い」と言った時だ、これは痒いと痛い、の言葉が区別できなかったためである。
それが言葉も幼稚園に通い始めてから、見る見るうちに話せるようになってしまった。

しかし、ここでは日本語を全く発し無い。
日本からの電話の時から、感じていた事だが、とても不安な気持ちになる。

次回へ続く。

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