Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ26)


前回からの続き

翌日、なぜか、朝から寝ている家族をパチリ、写真とビデオを回す。たぶんなんとなく、家族の何気ない日常を残したかったのであろう、日本に居た時と同じ位置で、妻と子供が寝ている、上の娘が、向かって一番右、真ん中に下の娘、左に妻、習慣なのかあの時と同じ並び方で寝ている。多分日本からこちらに来た時からずっと、同じ位置で寝ていたであろう、とても懐かしい感じがした。

子供たちが起きだすと下の子が、私がビデオを回しているのに気が付き、妻に言う、妻は「いつもの事」という感じである、日本でもよく家族の寝顔を映していた、携帯電話にその写真が残っている、子供たちは少し大きくなっているが、あの時と同じ寝顔だ。

朝から子供たちと少し遊ぶ、それにしてもこの姉妹はとても仲が良い、二人でいつもじゃれ合って遊んでいる、この町で日本人のハーフはこの二人だけ、ほとんどは白人で、東洋人のハーフとしても、この二人だけであろう。これからもこのハーフの姉妹ならではの経験や、いろいろな思いをするであろう。そんな時は、二人で助け合っていけるように、いつまでも仲の良い姉妹であって欲しい。

そして今日は、このまちのメインの娯楽場、黒海へ行く、妻の家から歩いて行ける距離だが、少しあるく、季節が良いので散歩としても、心地よい、しばらく散歩をたのしみ、そして有名な黒海に着く、天気が良いせいか幾分も黒っぽくは見えない、妻に言わせると、日によっては、黒っぽく見えるそうだ、この海にはイルカも居て、「近くに来られると大きいので怖かった」と妻は言う、滅多にイルカは見ないが、ロシアでは一番のスキューバダイビングを楽しめる海だ、今日は海には入らないが、しばらくここで家族と一緒に、この地の一番の娯楽場を楽しもう。

次回へ続く。

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