Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ24)


前回からの続き

翌日、家族でショッピングモールへ行く、途中の道路は交通量の多い場合、日本よりもかなり危険である、まず、待っていたのでは車は止まってくれない、特に男は、女性や子供の場合は止まってくれるが、それでも危険である、すべての車が同時に止まってくれるわけではないからだ、こんな所で生活をする子供達が心配になる、「しかし、このような環境にも適応しなければならないのかな」このようにも思える、現地の人は普通の感じで全く表情も変えずに渡っていくからだ。

大きな道路を渡りきると、最近できた新しいショッピングモールに着いた、妻の家から近い、歩いて7~8分の距離だ。日本では、いつも家族一緒に、遊びに行っていた。久しぶりの感覚だ、懐かしい、暖かくなったら下の子も連れていろいろな所へ遊びに行きたかった。

子供は慣れたようで、下の子はショッピングカートの中に乗る、上の子はカートの横に立ち乗りする。妻がそれを押す、私は思い出を残こそうとビデオカメラで記録する。

ショッピングモールの作りは日本とあまり変わりはない。子供の遊戯施設や食品売り場、レストラン、家電量販店など。

子供の遊戯施設で子供たちが遊ぶ、ジャングルジムだ、上の子は自分でよじ登れるが、下の子は「パパ~」と私に手を差し伸べる、私はビデオカメラを片手に、子供の手を取り引っ張り上げる。子供はそれを気に入りジャングルジムをぐるぐる回り、私に手を差し伸べる、日本に一人でいる時ずっとこれがしたかった。

子供が遊び疲れて、またカートに乗り、今度は食品売り場へ、妻が食材を選ぶ、そして私が好きそうな飲料を取りにカートを離れた、私はビデオを回しながら妻の方へ眼を向けたが、その時に、「ガッシャーン」子供を乗せたカートが倒れてしまった。上の子は足がカートの下敷きになり、下の子は顎を強打してしまった、それもまだビデオが回っていたので、しっかり写っている、子供を助け、妻が下の子を抱き上げる、その顔の顎には痣が出来ている。

泣いた子供を抱きながら、妻がレジを出る。

家族の思い出を作るためのビデオが、とんだハプニング映像になってしまった。 しかし、これはこれで、リアルな日常であり、本当の私の家族を残すとしよう。

次回へ続く。

関連記事

2019年6月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
過去の記事を一気読み

カテゴリー

ページ上部へ戻る
close next picture next picture
Original Picture...