Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ22)


前回からの続き

一晩明けて、次の飛行機に乗る。ここから一時間半で家族のもとだ、ここで気付いたのだが、まったく時差ボケが無い。6~7時間時差が有るのだが全く感じない、前回は気づきもしなかったのだが、夜も眠れないからか、ずうっと昼も夜も関係ない状態であった。「今、気付いたのも、ある程度心の整理ができてきたのかな、でも子供の顔を見たら、またどうなるのだろうか」こんな事が頭をよぎったが、あっという間に飛行機は着陸した。

日本を離れてから一日半、飛行機を乗り継いで、やっと目的地の空港へ、前回よりも気候が良いので心地よい、さすがは観光地である。寒いロシアでも一番南に住めるのは幸運な事かな、モスクワとは違う。

空港から外の門へ向かうと、妻が迎えに来ていた、「前とは違うでしょう。」妻が一言、確かに当然の事だが前回よりも緑が多い、妻としては「故郷の観光地をみせたかったのかなあ」などと考えながらバスに乗る。

バスから車へ、そして子供のいる家へ、夏なのでパンツ一つの子供たちが出てきた、やっと会えた。「パパ~」と下の子、上の子は笑顔を見せながらも、喋らない……。

嬉しさと不安を感じながらも、また、スーツケース一杯の、おもちゃを床一杯に広げる。 子供は、それに飛びつく、子供の喜ぶ顔に幸せを感じる。

子供たちが、喜ぶ中、私はノートパソコンを起動し、DVDを上映する。子供たちは自分達の出演する、DVDに見入る。「覚えているのかな、下の子は無理だろうな、」ディズニーランドへ家族で行った時のDVDが特に食いつきが良い、上の子供はここが大好きだった。でも、もう行く事はないであろう。かわいそうに、そして、特に下の子はベビーカーに乗っていて、まだ、一歳にもなっていない時のビデオである、全く記憶が無いはずだ、行った事があるのに価値が分からない時だ、そしてもう行けない、今直ぐにでもこの子達を連れて帰りたい。

次回へ続く。

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