Harmony入会のきっかけ編(家族との別れ21)


前回からの続き

会社に無理を言って一週間の休みを取った、それでも片道2日近く掛かるので、家族と一緒に過ごせる時間は、せいぜい3~4日程、その間に下の子とたくさんの思い出を残し、上の子と元の親子の関係に戻りたい、なぜなら前回は最初に私の泣き顔を見てから、ずうっと引いたままだった。まるで他人のような感じがした。日本語も全く喋らなかった。

今回は夏なので、空港のホテルには泊まらず、空港で一晩過ごす予定である。再び子供に会えるのは嬉しいが内心かなり複雑だった。ほぼこれが最後だろうから、できる事なら最高に良い思い出を残したいものである。そう思っていろいろ買い込んだ、目玉は子供たちと一緒に食べる「綿菓子」綿菓子を作るおもちゃの機械とザラメ、それも色々な味で色違いの綺麗なザラメ。これがかなり、かさばる、私はこれが子供たちに対して目玉のお土産のつもりだが、子供にとっては何が嬉しいか分からないので他にも考え付くものをいろいろ詰め込んだ、その為ノートパソコンと妻の「お気に入りの人形」がスーツケースに入らなくなってしまった。しかしどうしても、これらも持っていきたい、だから、手持ちで持っていく事にした。

まず、電車で空港まで行かなければならないが、このノートパソコンがしばらく持っているとかなり重い、そして、人形は壊れないように発泡スチロールをくり抜き、底を固定し両側をダンボールで塞いだ、人形は2体なのだが重さはそれ程ではない、しかし、やはりかさばる、だから持ちづらい、スーツケースを引きながら、重たいノートパソコン、そして大きい人形入りのダンボール箱、この状態でヨーロッパまで行かなければならない。周囲の人にはかなり滑稽な姿に見えたであろう。特にこのお手製の発泡スチロールandダンボールで、できた大きな箱が。

モスクワまでの11時間のフライトも時間は直ぐに過ぎてしまった。 滑稽な姿であったが、特に空港職員に止められる事も無く、モスクワの空港まで着いた、空港でも特に眠れない、朝までこのまま。

今となっては、この時空港での時間はたくさん有ったが、何を考えていたかまでは覚えていない、心境としてはおそらく、どう言いあらわせばよいか、子供に会えるがこれで最後、会えるのは嬉しくても、最後かと思うと切ない、言葉にできない心境である。

次回へ続く。

関連記事

2019年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
過去の記事を一気読み

カテゴリー

ページ上部へ戻る
close next picture next picture
Original Picture...